2008年04月20日
死ぬのがこわくなくなった時・・・
村上春樹を読みつつ、片手間で谷川俊太郎の詩編を読む。
谷川俊太郎著『すこやかに おだやかに しなやかに』佼成出版社2006
勝手にシンクロニティだけれど・・・
僕が敬服する平川克美さんが、時を同じくして谷川俊太郎に触れ
ている。大好きな人に「ここだよー」と呼ばれた気分。嬉しい。
平川さんも書いているのだけれど、
谷川さんの詩は、小学生の教科書に掲載されるほどに、とても平
明である。衒学的ではなく、非常に日常的な言葉を駆使する。
正直に言って、これまでに何度か谷川さんの詩を読んだことがあ
るのだけれど、その行間が鋭く僕をえぐることはなかった。だから、
以下の平川さんの指摘は共感できる。
飾りの無い、素っ裸の赤ん坊のような柔らかい詩句は、
同調するか、通り過ぎることしかできない。
(ブログ「カフェ・ヒラカワ店主軽薄」2008/4/19)
僕にとってはさわやかにスルーしていくような詩、それが谷川さん
の詩だった。今回、谷川さんの詩編を2編も購入したのも、理由
は現金なもので、①詩を読みたかった。②どちらも300円だった。
というもの。ごめんなさい、谷川さん。
でもね、でも、なんですよ。
この詩にはびっくりした。何だか無理矢理こじ開けられたような気
分なのです。
たったいま死ぬかもしれない
こころの底からそう思えば
・・・・(略)・・・・
死ぬことはこわくなくなる
安らかに生きていければ
こころはいつもふらふらしている
こころはいつもふるえている
こころはいつもさまよっている
こころは晴れたり曇ったり
・・・・(略)・・・・
谷川俊太郎「たったいま」(前掲書所収)
僕は大きな勘違いをしていたのかもしれない。
僕はこわいものがなくなれば、安定した地に足のついた、極め
て均衡のとれた毎日が用意されているとばかり、思っていた。
でも、谷川さんはそれを完全に否定している。
死ぬことを覚悟すれば安らかに生きていける。その安らかさと
は不安定であること、いつも動揺すること、いつも迷子になるこ
と。機嫌良くなったり不機嫌になったりすることだ、というのだ。
安らかな人生とはそういうものだ、と谷川さんは言う。
確かに、そんな気分がしてきた。
もしかすると、社会的な存在である僕たちのあるべき姿というの
は、周囲に影響され一喜一憂するような、まるで押されたり戻さ
れたりするか弱い一枚の落ち葉のような、そんなものじゃなかろ
うか。どうしようもないヤツなのかもしれないけれど、それが人間
の素直な姿なのかもしれない。逆に、理性という合理的な道具を
振りかざし、一本道をひたすらに歩むような人生は、非人間的な
有様なのかもしれない。うん。
あっちにフラフラ。こっちにフラフラ。それが人間なのだよ。それ
でいいのだよ。共振する(フルえる)存在であれ。
強く強く慰められた気分になった。
ありがとうございます。谷川さん。
谷川俊太郎著『すこやかに おだやかに しなやかに』佼成出版社2006
勝手にシンクロニティだけれど・・・
僕が敬服する平川克美さんが、時を同じくして谷川俊太郎に触れ
ている。大好きな人に「ここだよー」と呼ばれた気分。嬉しい。
平川さんも書いているのだけれど、
谷川さんの詩は、小学生の教科書に掲載されるほどに、とても平
明である。衒学的ではなく、非常に日常的な言葉を駆使する。
正直に言って、これまでに何度か谷川さんの詩を読んだことがあ
るのだけれど、その行間が鋭く僕をえぐることはなかった。だから、
以下の平川さんの指摘は共感できる。
飾りの無い、素っ裸の赤ん坊のような柔らかい詩句は、
同調するか、通り過ぎることしかできない。
(ブログ「カフェ・ヒラカワ店主軽薄」2008/4/19)
僕にとってはさわやかにスルーしていくような詩、それが谷川さん
の詩だった。今回、谷川さんの詩編を2編も購入したのも、理由
は現金なもので、①詩を読みたかった。②どちらも300円だった。
というもの。ごめんなさい、谷川さん。
でもね、でも、なんですよ。
この詩にはびっくりした。何だか無理矢理こじ開けられたような気
分なのです。
たったいま死ぬかもしれない
こころの底からそう思えば
・・・・(略)・・・・
死ぬことはこわくなくなる
安らかに生きていければ
こころはいつもふらふらしている
こころはいつもふるえている
こころはいつもさまよっている
こころは晴れたり曇ったり
・・・・(略)・・・・
谷川俊太郎「たったいま」(前掲書所収)
僕は大きな勘違いをしていたのかもしれない。
僕はこわいものがなくなれば、安定した地に足のついた、極め
て均衡のとれた毎日が用意されているとばかり、思っていた。
でも、谷川さんはそれを完全に否定している。
死ぬことを覚悟すれば安らかに生きていける。その安らかさと
は不安定であること、いつも動揺すること、いつも迷子になるこ
と。機嫌良くなったり不機嫌になったりすることだ、というのだ。
安らかな人生とはそういうものだ、と谷川さんは言う。
確かに、そんな気分がしてきた。
もしかすると、社会的な存在である僕たちのあるべき姿というの
は、周囲に影響され一喜一憂するような、まるで押されたり戻さ
れたりするか弱い一枚の落ち葉のような、そんなものじゃなかろ
うか。どうしようもないヤツなのかもしれないけれど、それが人間
の素直な姿なのかもしれない。逆に、理性という合理的な道具を
振りかざし、一本道をひたすらに歩むような人生は、非人間的な
有様なのかもしれない。うん。
あっちにフラフラ。こっちにフラフラ。それが人間なのだよ。それ
でいいのだよ。共振する(フルえる)存在であれ。
強く強く慰められた気分になった。
ありがとうございます。谷川さん。
Posted by sky1973629 at 17:48│Comments(2)
│本を読む
この記事へのコメント
にんげんだもの。。。
ってフレーズで僕は日々、逃げまくってるよ。
特に、できない禁煙ね。。。
ってフレーズで僕は日々、逃げまくってるよ。
特に、できない禁煙ね。。。
Posted by みやじま
at 2008年04月23日 02:11

はいさい。人間ですから、ね。まあ、いろいろな理屈をうまく使いながら、時に直立して、ときに寝っ転がってやりましょうね。僕も最近吸いまくりで、おかげさまで吸入器まで吸うはめになり(笑)病院にやっかい中です。少し、ほんの少し反省。・・・・(少し間をおいて)・・・・さてと、ベランダへ。
Posted by コメスセイキ at 2008年04月23日 23:20