2008年02月24日

人とインクと人

小池昌代さん、って知ってますか。


現代詩人です(最近は小説書きが多いのかな)。
すんごくステキな詩人。


関係(コミットメント)を描く詩人、と僕は思う。


その方の短編小説をさっきから読んでいる。

小池昌代著『感光生活』ちくま文庫2007


詩人の小説である。村上春樹のそれとはまったく違う。
人一倍行間が深い。でもそれが文章を、ちょっとアーテ
ィスティックにしてしまい、読んでて疲れる。正直なとこ
ろ。詩人はストーリーテラーではないし、ストーリーテラ
ーは詩人ではない。のだよ、たぶんね。


でも、気になるやつに出逢う。「青いインク」。それ。
温かい短編である。身体がポッと和らぐ。万年筆を介し
て、さりげなくつながっていく人と人のお話。


その万年筆からブワッと溢れ出る青いインクは、解放
の暗喩、だと僕は感じる。放埒な声の隠喩。自分の存
在を、自分の意思で小綺麗にまとめあげてしまい、悲し
くもそれで苦しむ人の間(あわい)でインクが流通し、さ
さやかな福音を呼び寄せる。


僕のところにも、そろそろその万年筆が送られてくると
・・・いいな。と思ってます。
(って、結構コメスは解放されてるぜ、なんて言わないでね)



宣伝・小池昌代さんの詩を、小池さん自身の朗読で聞くことが
できます。声がまたいいのです。ちょっと小銭が出ますが、ぜ
ひ試聴だけでもどうぞどうぞ。→ラジオデイズ


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Posted by sky1973629 at 16:05│Comments(0)本を読む
 
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