2009年10月29日

まったくの本音で

語るときがある。自分の思いを。僕が先生であろうとなかろうと。
相手が子どもであろうとなかろうと。コメスセイキとして、必要
なときに誰にでも話す内容を。今日はその必要があった。

今日、「コメスセイキの人生論」と大袈裟な題を付けて5分しゃ
べった。給食を前にして、ガマンさせての5分。それ以上は話さ
ない。僕は道徳の時間よりも、このタイミングをとても好んでい
る。感触的に。


自分が人のために「これはやれる」と思うことは、損得勘定抜き
でさ、何でもやりなさい。と。



まあ、しごく当たり前の話し。でも、36歳コメスの只今の本音
でもある。

いろいろな人と働いていると、周りの人間の要領の良さを嫌でも知
らされて閉口することがある。最近、年頃なのかな、よくある。あ
まりにも口達者な人が多い・・・ような。目立ちたがり屋で面倒く
さがりな僕は、まるで自分の姿を見ているようで嫌な気持ちになる。
その反面教師で、僕は最近、「自分がやれることは何でもやろう」
と意識的に思うようになった。やっと最近の話し。情けないけど。
ちょっとぐらい損しても構わない。物事がね、誰かがスルっとやっ
てくれたおかげで円滑に進むのならね、僕はその誰かの役割を厭わ
ない。そしてね、そういう姿勢は結果的に、僕自身の信頼度を上げ
てくれるものだと思ってる。僕が何か、「絶対にこれはやりたい!
!」って思ったときにさ、賛同してくれて助けてくれて励ましてく
れる人の存在は、そういう僕の地道で地味な姿勢をちゃんと受け取
ってくれてる証左だな、って強く思うの。最近。

キレイな言葉だけでは、それだけでは、人は動いてくれないってね。
もちろん、単なる捨て駒で終わることもしばしば。でもいい。それ
に、僕は世俗な人間なので、人の助けになったと思えば、優越感に
包まれて、自身のセルフエスティームも勝手にあげることができて
いるのも確か。


「人のためになった」と思えば、ちょっと良い気分じゃない?と聞
くと、「うんうん」と頷いてくれた。それでいいよ。その気分だけ
でも得でしょ。でもね、それが実は自分の貯金になってるの。素敵
な自分への貯金。人に好かれるための貯金。人から信頼される貯金。
先生はそれを信じて、毎日、自分ができることを少しでもやろうと
心がけてるのよ。みんなもね、そういう貯金をどんどん増やしてご
らん。気がついたらね、きっと素敵な自分になってるからさ。


掃除時間が終わった後、数名の子が笑顔で腕を掴んできて言った。
「先生、自分の掃除が早く終わったからさ、机よせ手伝ったよ~」
って。その自信ありげな、はつらつとした笑顔にじわん。


子どもって素直。生かされてるなぁと思う。だからこそ、もっとも
っとブラッシュアップしなきゃね。試されてるのよ、うん。こんな
に自己照射が強くてさ、自己内省を迫られる仕事はないな。忙殺と
翻弄のあまり辞めたくなることが、正直多いのだけれど、今日の実
感は忘れないでおこうと思う。うん。


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