2008年04月30日

金矛続編

朝の会で「昭和の日」(って、このネーミング何なんだ?)の昨日、
何をしていたかをみんなに聞く。

県立博物館、公園、海、ジャスコ、サンエーなどなど出てくる。
みんな楽しい休日を過ごしたようである。
その後、僕の話し。


「先生、映画観に行ったよー!!」(僕)
「先生の長男が、映画観てみたい!!って言ったからさ」(僕)
「先生の子ども、映画観たことないばー」(男子)
「うん、だから生まれて初めて映画に行ったのですよ」(僕)
「何観たのー?」(みんな)
「クレヨンしんちゃん」(僕)
「え!?」(数名)
「金矛の勇者!!!」(僕)
「はー!!?」(たくさん)


ある子が言い出した。
「先生、あれ子どもに見せたらダメだぜー!!」

他の子も続いた。
「うちの母ちゃん、あれ絶対見せないぜー!」

さらに続く。
「あれみたら、アホになるってよー!」

最後におませさんの一撃。
「先生、学校の先生だったら見せないでしょ、フツー」


そういや、凛MMさんからのコメントにもあったな(コメントありがとね)。
「見せないようにしていた」ってさ。ヒー、ごめんなさい。


まあ、そりゃそうだわな。
クレヨンしんちゃんと言えば、子どもに見せたくないTV番組アニメ
部門で、数年間一位の座を他にゆずらなかった筋金入りですからね
(今はどうなってるんだろ)。


でもね、でもね、でもでもなんですよ。
おバカ映画は承知の上なんだけど、その中でしっかりと倫理が生
まれるの。倫理。エチカ。社会に生きる人としての在りうべき在り方。


ゲラゲラ笑っていたはずなのに・・・そろりと涙がこぼれる。
当たり前でどうしようもない彼らの毎日の中に、ふと時間の速度
がスローになる瞬間がある。当たり前に下世話に生きてるから
こそ、わずかな勇気や努力や優しさが照射される一瞬がある。


それって、まさに僕たちの生きる世界そのものではないのだろうか。




クレヨンしんちゃんには、そうやってわしづかみにされる瞬間が込め
られているように思う(と言っても、これまで3作品ほどしか観ていな
いのだが・・・)。


当たり前の日常の中に、掛け替えのないものがあることを、クレヨン
しんちゃん(の特に劇場版)は教えてくれる、ように僕には思える。

道徳的な目的の下に、道徳的に作られる映画(ホタルのやつなど)
より、よっぽどよっぽど道徳的である。と僕には思える。




何だか真面目に語っちまった。
それもこれも、君ら(僕のクラスの子)がダメだしをするからだぜ。




最後にやんちゃが言う。
「先生-!学校でもクレヨンしんちゃん観ようぜ!」(やんちゃ君)
「その前に勉強せい!!」(僕)

ちゃんちゃん





同じカテゴリー(日常)の記事
カタコト
カタコト(2012-12-26 00:30)

机に付着いています
机に付着いています(2012-12-08 22:58)

未来にではなく
未来にではなく(2012-05-28 14:42)

佇まい
佇まい(2012-05-27 20:43)

変えました
変えました(2012-05-07 23:04)

嬉しい嬉しい
嬉しい嬉しい(2012-05-07 22:38)


Posted by sky1973629 at 21:53│Comments(2)日常
この記事へのコメント
うちの長男はお調子者でさぁ、変なものとかおもしろいと思ったものとかを見るとすぐに真似するからみせたくないんだ。
私の目の前でお尻ふるからね。あきもせずにずっと・・・
今は覚えてないはずだけど、沖縄に帰ったらきっとまたしんちゃんに反応するよ。絶対。
Posted by 凛MM凛MM at 2008年04月30日 23:09
帰郷が楽しみです。ウフフ。DVD、何気においてくねん。
Posted by コメスセイキ at 2008年05月01日 23:22
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。