2008年03月03日

ケイチツ・ソノニ(過去)

僕のパソが死に瀕している。
というかHDDが。
キュイーンという異音の中で、この文を書いてる。
もうすぐだろうな、と思う。壊れるの。
3年保証だから保証内である。でも、

コールセンターに電話するの嫌だな。と思う。
だって僕はかつてそこで働いてたのだから。



「30万も出して買ったおたくのパソコン、やばいんだけど・・・」
「大変申し訳ございません」
「新品に代えてくれるよねー」
「大変心苦しいのですが、お客様のパソコンはすでに3年使用
されておりまして・・・」
「んじゃあ、今、取りに来て」
「いやあ、すぐにと申されても・・・、それで、どのような症状でしょうか・・・」
「HDDから変な音してる」
「具体的にどのような音でございますか」
「キュイーン」
「さようでございますか・・・」


「キュイーン」に「さようでございますか」という職業(笑)。
あれほど平身低頭を要求される仕事はない、とやっぱり思う。
世の中の不満のはけ口。
極度の円形脱毛症に悩まされた日々。
円形を超えて、頭の半分禿げてた(うゎお)。
禿げるだけならまだしも、人がうんと嫌いになった。
ひめゆり通りあたりから、必ずお腹が痛くなった。
今でも壺川付近の道を通ると背筋が凍る。
ああいう経験はもう、金輪際、もうしたくない。な。


にっちもさっちもいかなくなり、レイオフされた後、
僕は通信教育で免許取得の末、教員になった。30歳。


辞めるとき、上司に言われたな。
「そんな中途半端な人間に、今後何ができるの?」ってさ。



生きてます。コメス。
おかげさまで頭の禿はすっかり良くなり(丸刈りだが)、
人のこともだんだんと信じられるようになりました。
あっ、ご心配なく。
相変わらずあのときのまま鈍才ですが、どうにかうまく
生きておりますから。

でもね、上司殿。
この豊穣な世界には、
鈍才だから入れる隙間というのもあるのですよ。
あなたの好きな実力主義やら、年俸制やら、現金やら、
事業拡大やらには一切代えることはできませんが、
それでも満たされた豊かな日常というのは、現にあるのですよ。

ささやかではありますが、そういう現実で、僕は僕なりに生きて
います。
あっ、これ嫌みではないですよ。
僕の掴めるものと、僕が施せるもののことを言っているだけなの
です。つまり、僕のものさしをです。

僕はこれからも、僕のものさしで物事を掴み、そこからできる役
割に精進して参ります。地に足をつけて。ね。


春にはいろいろなことが想い出される。
春の冷たい風、黄砂、温かい日差し、新芽、進級、送別、歓迎、
そして、部屋に鳴り響くHDDの異音さえ、そのきっかけとなる。


そうやって、土から這い出たムシは収まるべき居所を探している。


同じカテゴリー(日常)の記事
カタコト
カタコト(2012-12-26 00:30)

机に付着いています
机に付着いています(2012-12-08 22:58)

未来にではなく
未来にではなく(2012-05-28 14:42)

佇まい
佇まい(2012-05-27 20:43)

変えました
変えました(2012-05-07 23:04)

嬉しい嬉しい
嬉しい嬉しい(2012-05-07 22:38)


Posted by sky1973629 at 23:42│Comments(0)日常
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。