ノーカントリフォアオールドマン続
前々回の記事を書きながら、他罰好きは僕も一緒よな・・・と思ってた。
時にね、人を罰したい気分に駆られる自分がいる。程度の差はあれ、もしかすると、シガーと僕は同じ線路の上を走っているのかもしれない。
そんなことをぼうっと思ってたら、こんな詩にぶつかった。
体のどこかが人の不幸を笑っている。
人の幸せがにがにがしく、
「あいつもおれみたいに動けなくなればいい」
と思ったりする。
(略)
自分が正しくもないのに、
人を許せない苦しみは、
手足の動かない苦しみを、
はるかに上回ってしまった。
星野富弘さんの1978年の詩(『愛、深き淵より』)。すごく素直な詩。自分の卑しさに向き合おうとする星野さんの立ち方。自由に動けない、不自由という彼の境遇が、彼をこんなに強くしているのかな。すごいよ、星野さん。この詩はあと3行続く。そこに僕は希望を見る。
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