ノーカントリフォアオールドマン

sky1973629

2009年01月09日 22:03

年末、今更ながら「ノーカントリー」を観た。

シガーが怖い!!のが一番だったけれど、やはり、人の欲深さ、愚妹さ、執拗さやらなんやら、果てはこの世事の虚しさや不条理をただ眺めることしかできない・・・僕。なんてことを感じる作品だった。打つ手なしの虚しい傍観者。「ファーゴ」を観たのはいつだったろう。


この国は人に厳しい


アメリカだけに限らない、この他罰的な世情は、僕らの毎日を確実に脅かし、ルサンチマンを再生産している。シガーのような壊れた者による不条理な事件は、この世情がもたらしたものなのか、いや、そういう者らが作り出した結果なのか・・・。なんて答えのない問答を繰り返してしまった。


それにしても、この映画はメディアによって必要以上に持ち上げられたのでは?こんな難解なストーリー、万人が受け入れるものではないと思うのだけれど・・・。


正直、映画よりもその周辺にゴロゴロしてる解説がおもしろかった(ひぃー)。

町山さんのコラム、難しかったけどなかなか味わい深い。




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