生かされてる

sky1973629

2008年10月22日 23:27

運動会練習で死にそう・・・。でも嬉しいことは書かなきゃ。うん。


今日、夜から生徒指導の集まりがあり、その前に夕食をと・・・とあるラーメン屋に行った。
その入り口で、知らない男性に声をかけられた。「コメス先生ですよね」

その男性は、僕のとなりのクラスの保護者だった。つまり父親。
1ヶ月ほど前、僕は大勢の保護者の前で話す機会があった。生徒指導のこと。そのとき、僕の話しを隅っこで聞いてたとのこと。その中で僕はこんなことをしゃべった。

「子どもを子どものままに育てたい。協力してほしい」

大人が自分の欲を満たすために、夜な夜な居酒屋やカラオケ、ショッピングセンターなどに子らを連れ出す。また、うまく断れないのか、それともポイント稼ぎなのか・・・子どもからの要求をそのまま受け入れ、様々な事柄を子どもに任せっぱなしにする。はたまた、おとなのスレた考えを率直に子どもに垂れ流し、まるで友達関係のように付き合う。そんな保護者が一定数おり、その予備軍も多々いるように感じている。大きな学校で生徒指導を担当すると、指導をする子の生活環境に驚くことがとても多い。歳に見合わないマセた子たち。指導をしつつも、「この子ばかりが悪いんじゃないよな・・・」と率直に思うことがこのところ続いてる。そんな中で溢れてきた言葉だった。

「僕は、せめて学校では、子どもを子どものままに育てたい」と。

マセた子はなかなか学べない。おとなを同じ目線で見ているから。こんな年端もいかない子らをマセさせて、いったいどういうおとなにしようというのだろう。誰だってどうせいつかはおとなになる。嫌でも自分で考えて動かなければならなくなる。ならば、子どものときには、ましてや十数歳の年頃なら、その間はヘタにおとなの世界に足をつっこむのではなくて、おとなからいろいろなことを素直に教わる子ども、自分の立場の弱さゆえに、そういう学びの構えをもたざるを得ない存在でいてほしいと思う。そしてその段階でいろいろなことを学び吸収してほしいと思う。大きな波にも耐えられるように、大きな器にしてからおとなにすべきだと、僕はこのところ強烈に考えてる。


話しが長くなってごめん。戻す。


ラーメン屋の前であったお父さんは、「先生のあの言葉は胸に響いたよ。思い当たることがたくさんあった。今は子どもを子どもとして育てることに一生懸命がんばってるよ」と。

僕は、僕のやってることは無駄じゃないんだなって、強くつよーく思った。励まされた。運動会練習で絶望感を味わった後だったのだけれど、足取りが何となく軽くなった。「明日も40人と果敢に戦うぞい!」


お声をかけていただき、ありがとうございました。(拝)

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