マイライフアズアドッグ
ラッセ・ハルストレム監督の「my life as a dog」を何となく見る。かれこれ10回は見てるのだけれど・・・。
やっぱラッセさんの作品では秀逸だと思う。
ドキドキハラハラものも時に悪くはないけれど、僕にとっての映画の価値とは、このカチカチに固まった日常をいろんなやり方で掘り返して、地面の下に隠されていた新しい土を白日に晒すことなんじゃないかなぁと、ずいぶんと偉そうに思ってる。この日常がほんの少しでも違ったものに見えたとき、映画を見てホントによかったと思うから・・・さ。
母と愛犬のシッカンを失ったイングマルに、グンネル叔父さんが慰めの声をかけきれず、戸惑い、泣きじゃくる彼に優しく触れる・・・、ただそれだけしかやってやれない、というその場面が何よりも大好きでしかたがない。
僕たちにできることはとてもとても限られてる。でも、だからこそ相手を想う優しさは無限なんじゃないかと思う。
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