比類なき一日②
さあて、何をしようか・・・。バイクのエンジンをかける。
何かしようとバイクで走り、南部の風を味わったらもう満足してしまった。いくつかの買い物も終え、コーヒーを飲みに行く。ついでに読書。呆れる。でも良い気分。誰も気にしないし、されもしない。
本日の衝動買いは久しぶりのよしもとばなな。『デッドエンドの思い出』(文春文庫)。さらさらっと「幽霊の家」を読む。さすがばななさん、読みやすい。Hもするし、幽霊も出てくる。でも爽やか。こんな良い日和にピタっとくる。この違和感を覚えるまでの爽快感や潔さは、やはりばななよな、と思う。『TUGUMI』や『キッチン』や『アムリタ』や『哀しい予感』や『うたかた/サンクチュアリ』を読んだことを想い出す。いやいや、それを一所懸命読んでいた頃の自分を想い出す。物に付着する記憶。よく屋上で洗濯物を干していた。カギもかからない古びた家。沖縄市の片隅。あのときも今日のように自由だった。
うまく現実に戻れるかいな。
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