ディープ北谷?
清明祭だ。
僕の出身は今や沖縄西海岸の顔として鎮座する北谷町。
アメリカンビレッジ、ビーチタワーホテル、フィッシャリーナなどなど。
美浜地区は僕の東京の友達さえ知っている、周知の場所となった。
でも、僕はそんな北谷の一面があまり好きではない。
前は好きだったけど、歳とともに飽きを感じる。だって、そんな光景
は本当にどこにでもあるのだから。ワイキキにもゴールドコーストに
も。似たようなお店、似たような街並み、リゾートの香り。
まあ、だからこそ、みんな安心してその地に集まるのだけれど・・・。
僕は北谷が好きだ。もちろん、ホームタウンだから。
北谷に帰ってくると、ほっとする。
車の運転が苦手な僕でも気が弛む。
僕が好きな北谷は、やはり子どもの頃の原風景が残る場所。
例えばこんなところ。
ここ、北谷のどこにあるか知ってますか。
奥に見えるのが、北谷の海岸沿い、にぎやかなとこである。
この山の裏側に回ると、こんな感じである。
なかなか良さ気でしょ。鬱蒼として。
こういう場所で、僕たちのシーミーは執り行われる。
蚊が多いのは悩みだけど、人目を避けた自然の中で行われる
シーミーが大好き。北谷にはこんな場所もあるのさ。
お墓までの道すがら、山いちご(?)がたくさん自生している場
所がある。懐かしい味を求めてそこに入る。ふと、匂う。
日当たりの悪さと湿気からくるかび臭さのような、土の匂い。
クワガタを追い求めていたときに、身体の隅々にまで染みつけ
た匂い。カブトムシの幼虫!!と言って、カナブンの幼虫を集め
まくったあのときの匂い。
匂いは過去を鮮やかに蘇らせる。
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