もう性癖
コリコリと固まってしまった身体を曲げて、部屋の隅で本を読んでる。
子らは昼寝。しばしの休息。安らぎ。
いつからこんなに本ばかりに逃避するようになったのかな・・・。あれはテレビばっか見てた十うん年前・・・。ミシェル・フーコーの言葉を壁に貼り付け、戒めとしたことを覚えてる。
「夢を見るためには眼を閉じていてはならない。〈読むこと〉である」
とな。格好いいっしょ。彼は図書館をこよなく愛し、古書を読みあさり、今当たり前に存在する様々な物事(例えば「学校」やら「性」)が生起する現場を捉え、周囲の目からうろこを落とさせた。フーコーはホントに「読む」ことで世の現実や常識を一転させた人間だった。
そして僕。現実よりも妄想の世界に逃げてる(ひぃー)。現実はそっちのけで耽るばかり。手段ではなく目的化した読書ばかり。金の無駄!と、僕に読書を勧めたはずの母親さえ僕を罵る。でも楽しいのよ。満たされるのよ。悲しいかな・・・。
こんなの見つけると嬉しい。かつての自分が蘇る・・・・って、あー嫌だ嫌だ。
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